タブレットさえあれば自宅で学習できるとあって、最近では通塾するタイプの塾ではなくネット塾の注目度が高まっていますね。
単純に「塾に通わなくてもよいから」というだけでなく、注目される理由は他にもあります。
でも、「普通の塾よりも質は落ちるんでしょ?」と心配されるかもしれません。
タブレット学習教材にもいろんなタイプがあるので、通うタイプの塾の方がネット塾よりも優れていると考えてはいけません。
ここでは、タブレット学習を中学生におすすめできる理由と教材のタイプ、そしておすすめの講座をお伝えしていきます。
タブレット学習を中学生におすすめする理由
小学生と中学生と言えば、義務教育の中でも大きく変化するタイミングです。
例えば、中間テストや期末テストなどまとまった期間の範囲で試験が出題されたり、部活動に入って毎日体を育むなどが大きな違いです。
それに対応するために子供たちにも変化が現れる時期です。
小学生のときに成績が良かった子が中学に入っても成績が良いわけではなくなることも多くあります。
部活動が忙しいなど理由は様々ですが、生活の変化に子供たちも小学生のときほど気楽ではなくなっていきます。
このころになると、だんだんと授業についていけないといった子供たちも出てきます。
ほとんどの場合が過去の単元のつまづきを放置してしまったのが原因だったりします。
また、生徒の中でも力を入れる部分や目指すレベルが違うようになってきますから、一部の個別指導型の塾を除いてひとくくりに同じように指導する塾では対応できなくなるはずです。
タブレット学習を使えば、様々な事情を抱える中学生にも対応できるからです。
タブレット教材の種類と特徴
タブレットを使った教材は大きく3つに分類されます。
それぞれにメリットデメリットがありますが、実際にはこれら3つのタイプをうまくミックスして提供されています。
どのタイプに比重を置いた教材が、あなたのお子様に合っているのかを検討する必要があります。
動画配信タイプ
通常の塾の授業の動画を録画して、インターネットを使ってタブレットに配信するタイプです。
授業だけなら基本的には通常の塾と同じ効果が得られます。
インプットに重点を置いたタイプになります。
ただ、タブレット教材の場合はあなたのお子様だけが視聴している感覚ですから、授業の途中で問題を出題するなどアウトプットにも工夫されていることが多いです。
また、動画だけでなく図解説明などにアニメーションを使うなど、生徒がイメージしやすい工夫がされているものもあります。
問題集タイプ
タブレットを使って問題を解かせるタイプです。
アプトプットを重視したタイプになりますが、問題集に近いかたちとなってしまうため、理解するということにはつながりにくいです。
別途テキストを用意したり、自分でテキストを理解できる必要があるなど、ひとりで学習するのが難しいということがあります。
実際のタブレット教材は自宅でひとりで学習することを想定しているため、この問題集型に特化している教材はほとんどありません。
ゲームタイプ
ゲーム機やアニメキャラを使って子供たちに学習を継続させることに重点を置いたタイプです。
中学生の場合、ゲーム機を使うほどゲーム性の高い教材はありませんが、それでもアニメ風にして解説したりするものもあります。
勉強しないとお悩みのお子様の場合には、このタイプの特徴を多く持っているものが良いかもしれません。
中学生がタブレット学習教材を使うメリット
中学生のタブレット教材には大きく次の6つのメリットがあると考えています。
- 都合の良いときに学習できる
- 自分のペースに合わせて学習できる
- スケジュール管理もしっかりできる
- 受験対策までできる教材もある
- 無駄なテキストや配布プリントがたまらない
- 通常の塾や家庭教師と比べて費用が安い
個別にもう少し補足していきます。
都合の良いときに学習できる
中学校の部活動や他の習い事などに時間が取られてしまったり、ご自宅の立地状況によっては送迎などに時間を取られてしまって塾の授業時間に学習できないこともあると思います。
タブレット学習なら、自分のタイミングの良い時間帯に学習を始めることができます。
他にも、土日にまとめてインプットして、平日は問題集などでアウトプットするというようなお子様のやりやすい学習方法で進めることもできるなど使い方は生徒それぞれです。
自分のペースに合わせて学習できる
中学校の授業や通常の塾の場合、授業で聞き逃したり、理解する前に先に進んでいってしまうということが良くあります。
タブレット教材の場合、動画やアニメーションなので自分がわからないと感じたタイミングで動画を止めることもできますし、巻き戻してもう一度聞きなおすこともできます。
他にも、仮に過去の学年でつまづいてしまった単元があったとしても、学年をさかのぼって授業を受けることができる教材もあります。
逆に、授業よりも早く進めたいといった場合でも、先の学年の授業を先取りして受講することもできる教材もあります。
スケジュール管理もしっかりできる
通常の塾なら、講師がスケジュールに沿って進めていきます。
しかし、他の生徒とのバランスを考えたスケジュールになりますよね。
タブレット教材の場合は、自分のレベルや都合に合わせてスケジュール管理できるので、つまづくことなく続けることができます。
とはいえ、自分でスケジュールを立てるというのが難しいという場合には、専属のスタッフと相談してスケジュールを組んでくれるという教材もあります。
他にも、タブレットを使用しているので、自分が学習した単元なども記録してくれているので、ひと目で自分の進捗を確認することもできます。
受験対策までできる教材もある
通常の塾と比べたとき、もっとも心配になるのが高校受験にも対応できるのかというところだと思います。
タブレット教材にも全国の公立高校から難関私立高校までにも対応した教材もあります。
後ほど紹介するおすすめのタブレット教材の運営会社には予備校や学習塾を運営していることが多く、全国の受験に関する情報を膨大に持っているので安心です。
無駄なテキストや配布プリントがたまらない
中学生ではまだまだ自己管理ができていない子供が多いです。
学校や塾などで配布されるテキストやプリントが多いのはありがたいことですが、きれいに整理整頓して必要なときに出すことができるお子様は少ないはずです。
タブレット教材ならば基本的にタブレット内に情報が入っているため、効率よくテキストなどを取り出すことができます。
通常の塾や家庭教師と比べて費用が安い
通常の塾の中学1・2年生の月謝は月に1万5千円から2万円強だと思います。
中学3年生にもなると月謝は3万円ほどになることもあります。
タブレット教材なら月に数千円~1万円強という料金で受験対策まで行えるわけですから、効率がとても良いです。
さらに月謝だけでなく、送迎など塾へ通うためのコストも考えるとコスパはさらに上がります。
中学生におすすめのタブレット学習教材は3つから選ぶだけ
「スタディサプリ中学講座」
運営会社 | 株式会社リクルート |
---|---|
対象学年 | 中学1年から中学3年 |
入会金 | 0円 |
月額料金 | 980円(個別指導コース9800円) |
対象科目 | 英・国・数・理・社 |
学年またぎ視聴 | 小学4年から高校3年まで |
対応デバイス | PC/スマホ/タブレット (iOS 11・Android OS 5.0以上) |
支払方法 | クレジットカード決済・キャリア決済・コンビニ決済 |
公式サイト:https://studysapuri.jp/
- 小学4年生から高校3年生までの授業が見放題
- PCやタブレットなど多くのの端末に対応している
- 個別指導コースでも通常の塾の1/4の料金
- 動画なので停止や巻き戻しも自在
- 低価格ながらテキストや対策問題をダウンロードできる
- 質問できない(ベーシックコースのみ)
- 小中学生コースはアプリ未対応(ブラウザから視聴)
CMでおなじみの月980円で神授業が見放題のネット塾ですね。
通常の塾と同じような授業をオンラインで自宅のタブレットなどから見ることができます。
最大の特徴は、小学4年から高校3年までの授業がすべて見放題!!
自分が納得するまで何度でも、別の学年の授業でも見ることができるので、子供のレベルに合わせて学習を続けることができるので、やる気を失ってしまうことも少ないはずです。
過去のつまづきの放置が原因で成績が落ちることが良くある中学生にはとてもありがたいことです。
運営会社のリクルートによると、個別指導コースであっても一般的な学習塾の費用の1/4だそうです。
受験対策については各都道府県別のデータで分析されているので、地域に合った対応ができるのもGood!!
「Z会」
運営会社 | 株式会社Z会 |
---|---|
対象学年 | 中学1年から中学3年 |
入会金 | 0円 |
月額料金 | 1教科2,260円~(支払方法・学年により異なります) |
対象科目 | 国、数、理、社、英、作文 |
学年またぎ視聴 | 不可 |
対応デバイス | iPadシリーズのみ |
支払方法 | クレジットカード決済・口座引落・振込 |
- タブレットから即座に質問できる
- タブレットを使って学習計画をしっかり作れる
- スキマ時間をうまく使える教材が便利
- 毎月タブレットからのメッセージを使っての面談がある
- 学年をまたいでの受講ができない
- 対応タブレットがiPadシリーズのみ
Z会と言えば昔からある通信制の教材ですね。
ただ、めずらしくタブレットはiPadシリーズのみしか対応していないのが残念です。
科目単位で受講することができるので、得意分野を伸ばしたり、逆に苦手分野を潰すというような使い方もできます。
学習の予定や時間割をしっかり立ててから学習するので、自己管理するということも中学生の間に身につけることができます。
さらには、学習中の理解度に合わせて苦手な問題を出題したり、タブレット教材らしい機能があります。
紙を使って問題を解き、それを写真に撮って添削を依頼するなど、紙とデジタルの良いところを上手く利用しています。
そして、「進学クラス」「特進クラス」だけでなく科目ごとに「入試特訓専科」を追加できるなど、難関高校を目指すことも十分に可能です。
タブレットを使って学習することで、通常の塾よりもきめ細やかな教育が期待できます。
「すらら」
運営会社 | 株式会社すららネット |
---|---|
対象学年 | 中学1年から中学3年 |
入会金 | 10,000円(キャンペーンなどにより変化します) |
月額料金 | 8000円 |
対象科目 | 英、国、数 |
学年またぎ視聴 | 小中コース:小学4年から中学3年まで中高コース:中学1年から高校3年まで |
対応デバイス | PC/スマホ/タブレット (iOS 11・Android OS 5.0以上) |
支払方法 | クレジットカード決済 |
公式サイト:https://surala.jp/
- 自分に合った学年をまたいだ授業ができる
- すららコーチが親子ともどもサポートしてくれる
- 子供に最適な学習スケジュールを組んでくれる
- 不登校や発達障害の生徒にも配慮
- 対象科目が少ない
- 支払方法がクレジットカードのみ
現役塾講師がコーチとなってくれる「すららコーチ」というものが存在し、子供に合った学習スケジュールを組んでくれます。
また、子供の学習レベルだけでなく学習障害のお子様や不登校になっている場合でも、その子に合った学習についてサポートしてくれるところが他にはないところです。
子供の状況によって、学習できる学年をまたぐことができるので、過去のつまづきを克服することや授業よりも先取りして学習するなども自在です。
他にも、タブレット教材らしく図解説明にアニメーションを使っているので、数学や理科の授業で特に内容が理解しやすいように工夫されています。
子供が継続しやすいよう、ゲーム性を持たせるなどタブレット学習の利点を最大限に利用している教材です。
中学生のタブレット学習におすすめの機器はFire HDシリーズで決まり
タブレット学習をするからと言って、タブレットを勉強のためだけに使うのはナンセンスです。
子供のうちからインターネットに触れ、リテラシーを身につけさせておく必要があります。
とはいえ高い出費になってはかないませんよね。
そこで、安くて高機能で評判の高いFire HDシリーズをおすすめします。(タブレット教材によっては指定のタブレットでないと使えないものもあります。)
Fire HDシリーズと言えば、Amazonが開発販売しているタブレットのことです。
独自開発とはいえ、中身はAndroid OSに近いです。
にも関わらず値段がとても安いことでしられているタブレットです。
また、AndroidをベースにAmazonが改良を加えているため、制限が加わっています。
そのおかげで、通常のAndroidタブレットよりもセキュリティが高まっているとも言えます。
その反面、アプリが原則としてAmazon経由でしか入手できないということもあり、Androidにあるすべてのアプリが使えるとは限らないというデメリットもあります。
- スマホよりも画面が大きく子供の目にやさしい
- 他のタブレットより安いから、子供が壊しても被害を最小限にできる
- 安いのに必要十分な性能があるから
- Amazonプライムなど他のAmazonのサービスとの親和性が高いから
- 通常のAndroidよりもある程度セキュリティも高いから
成長期って視力も落ちやすいからとても心配しています。
Fire HDシリーズは画面の大きさが「10インチ」「8インチ」の2種類が用意されています。
Fire HD 10
Fire HD 8
不定期にあるキャンペーンなどで購入するとさらに安く購入することができます。
Amazonをよく利用するご家庭なら、かなりお得なタブレットになるはずです。