高齢者の方の毎月の通信費を節約したいと考えている人は非常に多いですよね。
私も両親のスマホ代は使用頻度に対してとても高いと感じていました。
シニアの方って、割とお友達と電話で通話もするんですよね。
ウチの母親はLINEでメッセージはくれるのですが、通話はなぜか電話なんです(汗)
そこで、楽天モバイルなら国内通話無料で1,078円/月から使えるので候補にいれていました。
そして現在はドコモのらくらくホンを使用しているので、そのまま使えないかなと考え、調べてみました。
楽天モバイルでらくらくホンは使える?
らくらくホンは、NTTドコモの高齢者向けスマホのブランド名ですね。
ここでこの記事を読んでいただいている方の意味合いとしては、携帯キャリアが用意している高齢者の方でも使いやすいスマホ端末全般のことを指していらっしゃると思います。
ソフトバンクなら「シンプルスマホ」、ワイモバイルなら「かんたんスマホ」など。
各キャリアのらくらくホン系スマホの対応状況
楽天モバイル公式サイトの「利用製品の対応状況確認」で、らくらくホンのようなキャリア各社が取り扱っている高齢者向けの端末について調べてみました。
キャリア | 端末名 | 対応状況 |
---|---|---|
ドコモ | らくらくスマートフォン F-52B | SMS(楽天回線)のみ |
らくらくスマートフォン me F-01L | ||
らくらくスマートフォン me F-03K | 利用不可 | |
らくらくスマートフォン4 F-04J | ||
au | BASIO4 KYV47 | 利用不可 |
BASIO3 KYV43 | 4Gデータ通信 SMS(楽天回線) |
|
BASIO2 | 4Gデータ通信のみ | |
ソフトバンク | シンプルスマホ3 509SH | SMS(楽天回線)のみ |
シンプルスマホ4 704SH | ||
シンプルスマホ5 A001SH | 4Gデータ通信 通話 SMS |
|
シンプルスマホ6 A201SH | 4G・5Gデータ通信 通話 SMS |
|
ワイモバイル | かんたんスマホ 705KC | 利用不可 |
かんたんスマホ2 A001KC | ||
かんたんスマホ2+ A201KC | SMS(楽天回線)のみ |
通話、データ通信、SMSすべて利用できるのはソフトバンクの2機種のみのようです。
楽天モバイルでガラケーで使うのは損
原則として、楽天モバイルはガラケーは非対応です。
公式サイトでも動作確認が行われていないため、正確な判断はできませんが、もしかすると楽天モバイルのSIMを挿入すれば使える可能性はゼロではありません。
しかし、楽天モバイルを使うメリットのひとつに「国内通話無料」がありますよね。
通話料無料で電話するには、専用の「Rakuten Link」というアプリを使用する必要がありますが、ガラケーにはインストールできませんから、ガラケーで通話料を無料にすることはできません。
楽天モバイルで高齢者におすすめのスマホ3選
楽天モバイルでセット販売されている端末の中で、シニア世代に最適な端末を3つ紹介しておきます。
楽天モバイルでは各種キャンペーンを実施ているので、公式サイトで最新の割引情報を確認してみてください。
AQUOS sense6
国内メーカーであるシャープ製の端末です。
おサイフケータイや緊急速報メールにも対応していますし、5Gの受信も可能ですから長く使用することができます。
また、防水・防塵にも対応していますから、取り扱いに気を使う必要はありません。
最大のポイントは、AQUOSシリーズに搭載されている「かんたんモード」に対応している点です。
かんたんモードとは、ホーム画面をシンプルにして、表示する文字も一括で大きくできる機能のことで、これにより良く使う機能をホーム画面のアイコンにすることができるので、らくらくホンに近い表示で使うことが可能になります。
AQUOS wish
2つ目もシャープ製端末です。
指紋認証やおサイフケータイ、緊急速報メール、防水・防塵にももちろん対応しています。
先ほど紹介した「sense6」と比べると、ディスプレイやカメラ性能などは劣るものの、必要最低限のスペックとなっています。
その分、価格が安いので電話やWeb閲覧、カメラ撮影など、高い機能は必要ないという人に最適。
sense6と同様に、「かんたんモード」に対応しているのでシンプルな操作が可能な端末です。
iPhone SE(第3世代)
iPhoneの中で最もシンプルなスペックの端末です。
高機能ではありませんが、日常使いでも十分なスペックがあります。
ミドルレンジのAndroid端末と比較して、価格は高いですが、ご家族の中でiPhoneをお使いの方がいる場合に、気軽に操作方法を聞くことができるという点で、シニア世代の方にもおすすめできると考え、紹介しています。
サイズ的にも大きすぎず、扱いやすいというのもポイント。
⇒
高齢者が楽天モバイルを使うときの3つのポイント
楽天モバイルを使ううえで、契約前に知っておいて欲しいことをまとめておきます。
料金表
まず、楽天モバイルの料金プランはとてもシンプルで、「Rakuten UN-LIMIT VII」というプランひとつのみです。
そして、データ通信量に応じて3段階の料金が設定されています。
データ使用量 | 月額料金(税込) |
---|---|
0~3GB以下 | 1,078円 |
3~20GB以下 | 2,178円 |
20GB~ | 3,278円 |
あらかじめ使用するデータ量を設定するのではなく、実際に使用したデータ量に応じて料金が請求されるので、プラン変更などをする必要がないのでわかりやすいのが特徴ですね。
また、後述する専用アプリを使った国内無料通話も料金に入っています。
パートナー回線が高速で使えるのは5GB/月までとなっています。超過後は最大1Mbpsの速度に制限されます。(楽天回線は制限なし)
60歳以上へのシニア割がない
月額料金が割引きになるというような、いわゆる「シニア割」は楽天モバイルにはありません。
他キャリアでも状況はまちまちで、60歳以上の月額料金を割り引いたり、通話が安くなるサービスをしているところもあります。
国内通話が無料で、3GBまでのデータ通信ができるという内容で月額1,078円あれば、すでに他社と比べて非常に安く、シニア割がないことはデメリットにはなりません。
そのうえ、端末割引も大きいですから、高齢者の通信費節約としては十分だと思います。
電話には通話アプリを選んで使う必要がある
楽天モバイルでは、専用の通話アプリ「Rakuten link」から電話をかけると国内通話が無料になります。
逆に、スマホに入っている電話アプリから通話すると、30秒22円の通話料がかかってしまい注意が必要。
また、Android端末を利用している場合は、発信着信どちらもこのRakuten linkアプリから行いますが、iPhoneを利用する場合、発信は「Rakuten linkアプリ」から行い、着信は「iPhoneの電話アプリ」から行う必要があるため、発信時に使用するアプリを間違ってしまう可能性があります。
Rakuten linkアプリは、通話だけでなく、メールやSMSなどを一括管理するアプリとなっていて、ひとつのアプリを起動するだけでメールなどの確認も行えるので、かなり便利なアプリでもあります。
Youtube解説動画があるから高齢者でも安心
高齢者の方が心配になるのは、やはり使い方の部分だと思います。
- 初期設定の仕方
- 留守電の聞き方
- 音量の変更やマナーモード設定方法
- アプリの追加方法
などなど、わからないなんてことがあるかと思います。
その度に遠方の家族に聞くのは忍びないし、聞かれる側も困ってしまうこともあります。
楽天モバイルでは、公式のYoutubeチャンネルで機種ごとの初期設定方法や、留守電の聞き方などスマホ操作を解説してくれているので、スマホ操作が苦手な方でも動画を視聴すれば解決することができるようになっています。
まとめ
- シニア割はない
- ガラケーは動作確認されていない
- らくらくホンは、原則そのまま使えない
- シニアの方でも操作しやすい端末の販売はある
らくらくホンのような、高齢者をターゲットとした他社端末をそのまま使うことはほぼできません。
シャープの「AQUOS」シリーズでは、「かんたんモード」が用意されていて、値段も手ごろですから乗り換え時にセット購入するのがおすすめです。
月に3GBのギガ数で、国内通話が無料でかけられるのに月額1,078円というのは、通信費をかなり安く抑えることができるのではないでしょうか。