【うつ病】職場の理解によって症状に差がでる

【うつ病】職場の理解によって症状に差がでる

組織に対して感じていたこと

 私の職場は、うつ病になる人が比較的多いと言われる職場です。

 当然、人事異動もありますし、昇任もあります。
昇任は、基本的には年功序列という感じで行われます。

昇任するための昇任試験はありません。年齢や勤続年数、毎年の人事査定などから決定されます。

 うつ病を患った人や長期休暇を取得した人は、ほとんどの場合は「ダメな奴」というレッテルが貼られてしまいます。

近頃では、今回私が昇任した役職に負担がかかるようなシステムになってきています。

 このような状況の中で、昇任と大きく職務内容が異なる部署への異動を行うことへの負担についてもう少し考えて欲しかったという気持ちが強いです。

 また、光栄なことではありましたが、少し早く昇任してしまったということも私の計算外のことでした。

 私の組織では、人財という考え方は乏しく、駒を配置するという印象で、研修というものに対してコストをかけることはあまりありません。
その中で役職が変わるということは、本来は大変なことだと私は考えています。

 しかし、組織としては役職な名前だけのことで、徐々になれていけば良いという考えのように感じていました。

 また、私と同じ役職は、部署によって難易度や責任に差があり、他の部署ではパート感覚でいる女性も多く存在します。

このような状況の中では、どうしても「なぜ、私がこのような状況にならなければならないのか」と思っていまったこともあります。

 当然、自分の能力不足についても否定するつもりはありませんが、組織としての考え方と私の考え方に乖離があったことは事実です。

上司との関係

 上司との関係は、私からの視点では良好であったと感じています。

主に関わりを持っていた上司は2人ですが、どちらも良い人だったと思います。

 上司のA氏については、異動した初めの頃には、「お前がここの業務全体を掌握しなければならない」「この事業を担当してもらいたいと思う」などかなりのプレッシャーを与えられたことは事実ですが、あたたかい言葉もかけていただきました。

 まだ、うつ病だと疑ってもいない頃、私はA氏に、「私ではできないかもしれません。どのように進めれば良いのか見当すらできていません。」と話したことがありました。

 するとA氏は、「お前ができなかったら誰ができるんだ?」「昨年度お前と協力して仕事をしたときに、お前がどれくらい仕事できるのかは実際に見てきたしできると思っている」「大丈夫、お前ならできる」と相談するたびに言っていただきました。

 うれしかったと同時に、それよりも大きなプレッシャーになってしまったわけですが…

 上司のB氏については、「しんどい日は休んでくれれば良い」「良く仕事してくれていると評価しているつもりだが」と言っていただきました。
 このB氏に休むことを快く認めていただけたから、本当に辛いときに休みを取得することができたと思い感謝しています。

 ただ、B氏がA氏と違うのは、どこかクールな面もあって、下手なことを言うよりも、私の要望に対しては寛容な姿勢を見せておいた方がトラブルにならないためには良いという考えも見え隠れしていたような気もしています。

部下との関係

 部下とは概ね良好に世間話などもしていて、人間関係は形成できていたと思っています。

中には、上司である私を否定することなどできないから、「大丈夫ですよ」などと言ってくれていたのかもしれませんが、とにかく表面上私に対してそのような態度を見せる者もいませんでした。

 むしろ、私がすべきことをしてくれているときには、本当に申し訳なく思っていましたし、私のできることでなんとかお返しをしたいとも思いました。

 上司・部下ともに私の状況に対して多大なる配慮をいただいたことはありがたかったことでした。

他部署の人間との関係

 他部署には、個人的に仲良くしている人間もいました。

 雑談の中で、弱音を吐いたことも多くありましたが、ほとんどの人は「がんばれ」とか「大丈夫でしょ」というような、私が本気で仕事につまずいているとは思っている人は少なかったような気がしています。

 その人自身が以前、ストレスでかなり苦しんだ先輩でしたが、よく様子を見に来てくださいました。
「無理をする前に休む方が良い」「仕事も私生活も体があってのものだ」と言っていただきました。

 以前一緒に仕事をした上席の方からは、「しっかりせんかい」「なんでもひとりでしようとするな」「簡単に休んだりするなよ」などと言われて凹んだこともありました。愛情のある言葉とはいえ、辛いものでした。

 その他、あまり親交のなかった人たちからは、私のことをどのように見ているのだろうかとても気になりました。
きっと、腫れ物に触るような感じだったのではないでしょうか。

 このように、様々な意見や言葉があり、私自身もどうすれば良いのかわからなくなることも多く、負けずにこのまま出勤することを目標にでもした方が良いのか、ギブアップしてしまった方が良いのかわからなくなりました。

 ここでいう「良い」とは何に対してなのか、私自身なのか、職場のためなのか、家族のためなのか、本当にわからなっていきました。