病院への期待が大きくなっている
先の記事でも書いた通り、私の場合は病院を予約してから診察まで約40日の期間がありました。
自分がうつ病かもしれないと自覚すると、この辛さは病気のせいなんだと考えるようになります。
そして、病院に行けば楽になるという期待が出てきます。
私の場合、病院へ予約の電話をかけるまでは緊張していましたが、病院の予約を済ませると今度は安心感が湧き出てきました。
これは、病院が救いの道でそのチケットを入手したという「この先は回復することができるのだ」という希望だと私は考えています。
私は、職場の喫煙所から予約の電話をしたのですが、電話を切ったあととてもすがすがしい気持ちになったことを憶えています。
予約から診察までの期間が長い
あたりまえですが、実際には病院を予約しただけで、それからの生活は何も変わりません。
同じように打ち合わせを重ねて、できる範囲でそれをこなしていきました。
長期展望で考えなければならない業務は、どのように進めるのか上司とも相談してアドバイスなどをいただいてはいたものの具体的な作業としては何も進んでいませんでした。
できているのは、以前の職場と共同でしていた事業と、現在実際に整備している器機についてと外部との調査文書のやり取りだけでした。
しかし、それさえも自信を持ってこなすことができず、しかし性格的にきちんとしたいという思いが強かったので、時間はかかりますが、根拠を持って進めていました。
また、今回自分が十分な引き継ぎを受けることができなかったことも苦しんだ理由のひとつであったので、こなした仕事には資料を整え、マニュアル化できるものはできるだけするようにしました。
当然、この間も睡眠不足や動機、多汗などはしばしば起こっていました。
「早く病院に行きたい。薬で少しでも楽になるのなら、薬がほしい。」そればかり考えていました。
出勤するとき、最寄駅から職場に向かうにしても、途中のコンビニで休憩して心を静めてからしか行けなくなっていきました。
歩くスピードも遅くなり、友達とダラダラと歩く女子高生にすら抜かされてしまうスピードで職場に向かいました。
ただただ耐えて待つしかない
とはいえ、予約の日をひたすら待つことしかできません。
比較的親しい職場の人間には、このときの状況を話していて、「もっと楽に、手抜きしてたら良いと思う」とか「お前ができないなら、他の人にもできないだろうから堂々としてたらいい」と言っていただいたりもしたので、気持ちの持ち方を変えようともしてみました。
しかし、性格というものはなかなか直すことはできないもので、何も変わることはありませんでした。
ただ、休まずに出勤をして、予約の日を待つことしかできませんでした。